校長のあいさつ

校長 山本 慈訓

“夢中人”になろう

あなたには、あなたにしかない、かけがえのない価値・能力があります。
まず、挨拶とあとかたづけができる人間になろう。
そして、小さな良いことを始める勇気を持とう。
共に学ぶ友人との出逢いを大切に、お互いに磨き合う最高の環境をつくろう。
人間がつくり出した環境は、君が変えていくことができる。
主体性と創造性がある限り。
当たり前のことを当たり前にできる人、平常心のレベルを高くもとう。
志を高く、あとから来る者のために、自分は今何ができるか考えよう。
感動体験は君を大きく成長させる。
夢は人の心を豊かにし、目が輝いてくる。
与えられた命を大切に、自然の恵みに感謝し、幸せと平和な社会に向かって一歩踏み出そう。
夢をかなえるために、ただひたすら夢中になろう。
勉強でもスポーツでも、自分の得意なことに。
高い目標を立て、一歩一歩着実に歩もう。
根気よく、怠らず続けよう。
豊かな感性と、たくましく生きる力を養おう。
自ら学び、自ら調べ、自ら行動する人に。
夢は逃げていかない。逃げるのは自分自身、自分があきらめない限り、夢は逃げていかない。
違いを認め合い、思いやりの心を持って、多様な国際社会に踏み出そう。
毎日どんどん成長していく中学時代、どこまで伸びることだろう。
先生たちは、この学園で、君たちと共に学び、一人ひとりがすばらしい未来を手に入れることを願っています。
合言葉は“夢中人”

校長が語る世田谷学園の教育理念
学園の理念

ホンモノの「智」とは?

「Think&Share」の理念とは

本学園の教育理念「Think&Share」は、釈尊のお言葉「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」を、国際的に通用する言葉として、英訳したものです。
残念ながら誤解して使われることが多く、自分勝手でひとりよがりな人のことを「彼は唯我独尊的な人だから」などと言ったりするようです。
しかし、これは「この世界で、私には、私だけがもっているかけがえのない価値がある。
それと同じように、私だけではなくすべての人々にその人だけが持っているかけがえのない価値がある」というのが正しい解釈です。
したがって、この地球社会は、そういうかけがえのない価値をもった人々が、違いを認め合って共存できる社会でなければなりません。
本学園では、この「人々」を「地球上の生物や環境」にまで意味を広げて、「Think&Share」の理念に至ったのです。

一人一人が、かけがえのない存在

人間は、その一人一人がかけがえのない尊い存在です。
そしてだれもが立派な人間になることのできる力をもっています。
一方で、人は、それぞれがその人固有の価値観や文化をもっており、それをお互いが理解し、認め合うことで、初めて平和な地球社会の創造が可能になります。
これは、仏教・禅の人間観(人間に対する考え方)と世界観(世界中が幸せになるための考え方)です。
私たちは、この考え方を原点に21世紀の地球社会に向けた学園の理念として「Think&Share」をかかげ、実践しています。
入学したばかりの子供たちは、まだ自分の本来の輝きに気づかぬ原石です。
子供たちは、知識を深め、学問を極めることの楽しさを知り、多くの体験をすることによって、自分本来の輝きを放ちます。
これが私たちの言う「Think」です。すばらしい発明や画期的と思われた新技術が、時として社会の凶器となることは、過去の不幸な戦いの歴史や、汚染の問題が証明しています。
「智」を極めることと同時に、そこから得た知識や力を正しい倫理観のもとで「分かち合う」ことによって、社会や地球の健全な発展に貢献する。それが「Share」の精神です。

明日を見つめて、今をひたすらに

学園生活を実りあるものにするためには、学力の向上はもちろんのこと、人間的な成長が不可欠です。
世田谷学園が求める人間像は

  1. 自立心にあふれ、知性を高めていく人
  2. 喜びを、多くの人と分かちあえる人
  3. 地球的視野に立って、積極的に行動する人

これらを達成するために、学園のモットーとして

「明日をみつめて、今をひたすらに」= from Vision to Reality =

「違いを認め合って、思いやりの心を」= from Respect for Each to Respect for All =

の2つを定め、学習指導やクラブ活動、学園行事などのあらゆる場で実践しています。

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